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2026.05.26

60代といえば、子育てが一段落し、定年退職を迎えるなど、人生の大きな転換期です。同時に、「これからの長い人生を一人で過ごすのは寂しい」「病気や老後の不安を分かち合える存在が欲しい」と切実に感じる時期でもあります。
しかし、いざ「結婚」となると、若い世代とは異なるシニア特有のハードルが立ちはだかります。そこで選ばれているのが事実婚です。主な理由は以下の3つに集約されます。
シニア婚活において最も多い壁が、お互いの子どもや親族からの反対です。法律婚をすると、将来的な「遺産相続」の権利が発生するため、子どもたちが「財産分与はどうなるのか」とナーバスになるケースが少なくありません。事実婚であれば、法的な相続権が発生しないため、子どもたちの理解や同意を得やすくなります。
60年近く名乗ってきた姓には、強い愛着やアイデンティティがあります。また、各種手続きの煩わしさを避けたいという理由もあります。さらに、遺族年金を受給している場合、法律婚によって受給資格を失ってしまうという現実的な経済問題も、事実婚を選ぶ大きな動機になっています。
一度結婚を経験し、家事の負担や親族付き合いの重さに苦労した経験がある方ほど、「次は家制度に縛られず、純粋に一人の人間として対等に向き合いたい」と希望されます。
相談所における「成婚」とは、一般的に婚約(法律婚を前提としたお付き合いの成立)を指しますが、当相談所では「事実婚」をゴールとするお付き合いも立派な成婚と考えています。
ただし、お相手探しを始める前に、法律婚と事実婚の「権利と義務の違い」を正しく理解しておくことが不可欠です。
| 項目 | 法律婚(入籍) | 事実婚(未入籍) |
| 戸籍・姓 | どちらかの姓に統一(同姓) | 変わらない(別姓のまま) |
| 法定相続権 | あり(常に最優先の相続人に) | なし(遺言書がなければ相続できない) |
| 税制上の優遇 | 配偶者控除・相続税の軽減あり | 原則として対象外 |
| 医療の同意権 | 親族としてスムーズに認められる | 病院によっては「他人」扱いされるリスクあり |
| 周囲への説明 | 「夫・妻」として一言で伝わる | 「パートナー」など説明が必要な場合も |
出会いの背景 A様は数年前に奥様を亡くされ、一軒家で独り暮らし。B様は熟年離婚を経験され、パートをしながら賃貸マンションで暮らしていました。お二人とも「お茶を飲んだり、旅行に行ったりできる人生の伴侶」を求めて入会されました。
直面した課題 意気投合したお二人は、すぐに交際へ発展。しかし、A様が「籍を入れたい」とお子様たちに話したところ、「お母さんの思い出の家や財産が、見ず知らずの女性に渡るのは受け入れられない」と猛反対されてしまいました。B様も「財産目当てだと思われたくない」と深く傷つき、一時は破局寸前まで追い込まれました。
相談所のアプローチと結末 そこで私たちが提案したのが、「事実婚」という選択肢と、それを証明する「パートナーシップ契約(公正証書)」の作成でした。
お二人で公証役場へ赴き、「お互いを生涯の伴侶と認める」「A様の遺産はすべてA様のお子様たちへ相続させる」「ただし、A様に万が一のことがあった場合、B様が一定期間その家に住み続けられる権利(居住権)を保証する」といった内容を書面に残したのです。
これを見たA様のお子様たちは、B様が財産目当てではないことを確信し、一転して笑顔で二人を応援してくれるようになりました。現在、お二人は週末を中心にA様の家で過ごし、平日はそれぞれの時間を大切にするという、非常に風通しの良い、幸せな事実婚ライフを送られています。
もし、あなたがこれから事実婚を視野に入れてパートナーを探すのであれば、以下の3つのポイントを必ず意識してください。
事実婚を公的に証明する最も手軽な方法が、住民票の続柄に「妻(未届)」「夫(未届)」と記載してもらう手続きです。これにより、同居の実態が証明され、病院での面会や一部の社会保障の受給がスムーズになります。
事実婚の最大の弱点は「相続権がないこと」と「医療同意権が曖昧なこと」です。万が一の時にパートナーが路頭に迷わないよう、遺言書の作成や、医療に関する委任状の準備を元気なうちに二人で話し合っておくことが、大人の思いやりです。
アプリや一般的なパーティーでは、「籍を入れたい人」と「事実婚がいい人」のミスマッチが頻発し、時間を無駄にしてしまいがちです。結婚相談所であれば、最初から「事実婚希望」「お互いのライフスタイル重視」という条件を明記した上で、理解のあるお相手だけを効率よく探すことができます。
60代からの婚活は、誰かに見せるためのものではありません。世間の「普通」や「こうあるべき」に縛られる必要は一切ないのです。
法律婚の安定感を選ぶもよし、事実婚の自由な絆を選ぶもよし。大切なのは、お二人がお互いを尊重し合い、安心して笑顔で毎日を過ごせることです。
当相談所では、シニア世代の多様なパートナーシップを全力で応援しています。事実婚にまつわる家族への説明の仕方や、契約書の手配など、実務的なサポートもあわせて伴走いたします。「もう一度、人生を輝かせたい」と思ったら、いつでもお気軽に私たちにご相談くださいね。
TRUE NOWでは
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